本を読まない大学生にとって読書は和式トイレなのかもしれない

こんにちは。ブクリ管理人です。

 

あれはたしか数ヶ月前(正確な日は忘れた)、
Facebookで知り合った人と会うことになった。
むこうから、

「会いませんか?」

と言われたからだ。
しかし、Facebookで知り合って、すぐ『会いましょう』というお誘いにはろくな事が無い。

以前も、コーチングをやっているという方とFacebook経由で知り合い、私もコーチングに興味があったので会うことにしたのだが、会ってしばらくすると、勧誘がはじまった。

普通なら相手にも悪いし、関係をこわしたくないので、相手を傷つけないセリフをいろいろ考えながら、話しを最後まで聞いてから丁寧にお断りするのだが、このときの相手は知り合って数日のFacebookで知り合っただけの人だったので、少し相手には悪いと思ったが、話しを中断して相手のコーヒー代を支払って店を出た。

そして帰りの電車の中でFacebookにログインして、その人をブロックした。

 

こんな経験をしてから、Facebookで『会いましょう』というお誘いは、ことごとく無視していたのだが、この人だけはちょっと違った。
とある大学で働いている方で、まぁなんというか、彼の仕事内容は、学生のお世話をするお仕事でして(身バレすると申し訳ないので超ぼかしてます)、大学で働いている人なんて、そうそう会えるものではない。

ということで、彼のお仕事内容にすごく興味をもってしまったので、会うことにした。
もし、勧誘がはじまったら、さっさと話しを打ち切って店をでればいいしね。
(今回は、自分のコーヒー代だけ払って店を出よう……)

しかし、会ってみると、読書の話しで意気投合。
彼のタブレットにはたくさんの電子書籍が入っていて、空き時間をみつけては本を読んでいるとのことだった。

 

ひとしきりお話ししたあと、管理人はトイレに行った。
トイレって不思議なもので、ワーって盛り上がっていても、我にかえるというか、冷静になったりする。
そして、ふと、なんで彼が『会いましょう』と言ったのか聞くのを忘れていたことに気がついた。

てか、まだ聞いてなかったのかよ。
と自分にツッコミながらトイレを出た。

管理人:「彼さん、なんで私に会いましょうって言ったんです?」
彼:「はい。ちょっとお話しを聞いてほしいことがありまして」
管理人:「……はい。(勧誘ですか?)」
彼:「実は、本を読まない学生が多くて困ってるんです」

そういえば、その年のはじめくらいだったか、大学生の読書0時間っていうニュースが話題になってたことを思い出した。
彼は、大学生にもっと本を読んでほしいと思っていて、ひごろから本に興味をもってもらうようなチラシをつくったり、図書館でイベントをやってみたりしているそうなのだが、まったく効果がないそうなのだ。

 

……って、なぜ、
彼が管理人に声をかけてきたかというと、管理人のFacebookのプロフィールに速読の講師と書いていたからなのだそうだ。(そうだったのか、それはそれでうれしいな♪管理人は速読の講師もしているので…)

疑問がとけたところで、話しをもどすが、彼は学生になぜ本を読まないんだ? と聞いたそうだ。
そうすると学生から返ってきた言葉はなんと、

どんな本を読んだらいいのかわかりません。
本の選び方がわかりません。

という答えだった。
おい、おい、おい。
どんな本だって、読めばいいじゃないかと思うのだが、まったく本を読まない学生にとって、本の選び方が分からないのだ。

なんで? なんで、なんで?
スマホで見たい記事読んでるやん。好きなアプリ、ダウンロードしてるやん。そんなのと本選び、変わらんやん。と思うのだが、ちがうのか?

読書0時間の学生に、本を読んでもらおうと思ったら、読む本の選び方から教えないといけないのかい?こりゃ大変だわ。と思ったが、こんなFacebookで友達になったばかりの見ず知らずの私のようなおじさんに、せっかく声をかけてくれた彼の力になれればと、私が知っていることを全部、彼に話したが、ふと、本を読まない学生にとって、スマホが洋式トイレで、読書が和式トイレだなと思った。

なぜって、私たちには、洋式トイレというすばらしいものがあるじゃないか。
今はほとんどの洋式トイレがウォシュレット標準装備だ。
こんな快適なトイレがあるのに、しゃがまなければならない、太ももと足首がピクピクして油断すると後ろに転びそうになる使いにくい和式トイレを誰がすすんで使うだろうか? 私だったら使わない。

しかしね、和式トイレだってあの形にも意味があって存在しているはずなのだ。
和式トイレも読書も、いいところがたくさんあるはずなのだ。
和式トイレの使い方を知らなくても、使い方を教えてくれる人がいなかったとしてもいいじゃないか。

緊急のときは使い方がわかんないなんて言ってられないだろう?
だからさ、見よう見まねでも和式トイレも使ったらいいのだ。
(まぁ、トイレの場合は、人が使っているところを見よう見まねでは学べないけどね)

読書だってそうだよ。
とりあえず本を手に取って読みようよ、きっとトイレの後みたいにスッキリすると思うよ。と、地下鉄に乗る彼を見送りながら思ったのだった。

 

《終わり》

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