小説はゲーム機のソフトだと思うこれだけの理由

こんにちは。ブクリ管理人です。

今でこそ、読書会ポータルの管理人をやっていますが、私は30歳を過ぎるまで、1年間に1冊も本を読んでいませんでした。

読んでいないというより、読むのが嫌いで読めなかったのです。

 

それが今では読書が日常になりました。

本を読むのが速くなったというのもありますし、本の情報を仕事に活かせることや収入に直結するということが分かってきたからというのも読書が日常になった理由です。

本は、読まないよりも読んだ方がいろいろメリットが多いです。

 

でも、読んでいたのはビジネス書が中心で、小説はほとんど読んでいませんでした。

その理由は、小説が娯楽だと思っていたからなんです。

でもですね、小説も仕事に役立ちます。ビジネス書のようにスグに効果があるわけではなくてジワジワと効果がでてくるので、ビジネス書と同じようにスキマ時間を上手に利用して小説を読んでいくと、いつの間にか1冊読み終えていますし、小説はハマってしまうと、一気に読んでしまうし、終わりが近づいてくると、

 

 

「もうすぐ終わりかぁ……」

 

 

と、切なくなってきます。

こういった感情が、あとから詳しくお話ししますが、とても頭には有効なようです。

 

どうしても敬遠してきた小説ですが、あるとき人間をゲーム機だと例えると、小説はソフトだと思える記事をネットで読んだのです。

 

その記事では、実際に体験しているときに反応している脳の部位と、小説を読んでいる時に脳が反応している部位が同じだという研究の結果がでたと書いていました。私もかなり前に読んだ本に、脳は時間の考えが無いだとか、夢と現実の区別がついていないなどの情報を読んだことを思い出しました。

 

その考えでいくと、以前読んだ本の情報も正しかったのだなと思ったのでした。

そして思い出したのは小学生時代、本をよく読む同級生の女の子がいたのですが、どこか大人びていていろんなことを知っていましたし、そういえば成績もよかった記憶がありますし、国語の点数が特によかった記憶があります。

 

それから、女優の芦田愛菜さんも読書家として有名ですが、たくさんの小説を読んでいるようで、小中学生時代からとても大人びていました。

 

私が偶然見つけた、先ほどの小説の効果について書かれた記事には、なぜ小説が人を成長させるのかについてもう少し詳しく書かれていました。

 

実際の体験と小説を読んでいるときに働く脳の部位が同じというお話しでしたが、小説って、主人公だけでなく、全ての登場人物の心理描写を丁寧に、丁寧に、書いています。

これがとても頭に良いようで、小説を読んでいる間、他人の思考を自分の頭の中で再現しているようなものなのです。

 

ですから、小説を読めば読むほど、多くの人の思考を疑似体験できるため、小説を読む習慣の無い人に比べて、はるかに心が豊かになるとのこと。

それを知って、私もあらためて小説を読むようにしたのですが、それを今すごく実感しています。

 

それに小説によっては、たくさんの資料をもとにして書かれた物語もあるため、小説を読んでいるのですが、読み終わる頃には特定のジャンルに詳しくなってしまうというオマケもついてきたりします。

 

芸人の又吉直樹さんが書いた『夜を乗り越える(小学館よしもと新書)』の中で、小説を読むことで、答えはひとつではないことを知ったと書いていました。

これは小説の登場人物の思考を一緒に疑似体験していくことではじめてわかることだと思います。

 

そう考えると、私のようなおじさんが読むのもいいのですが、とくに若者たちが小説を読むことで、小説を読まない同世代に比べて、人間として大きく成長できるのでは?と思ったわけです。

 

答えがひとつではなかったり、答えの無いこともあったり、理不尽なこともあったり、いろんな人がいたり、それが世の中ですから、社会に出る前に小説を通して知っておくこと、身につけておくことはとても若者にとってメリットのあることではないでしょうか?

 

私は小説を娯楽だと思っていましたから、読むのを遠慮していました。

もちろん小説は、ビジネス書のように直接自分にメリットがあるようなものではありませんが、あとからジワジワと効いてくるものです。

 

効き方はひとそれぞれでしょうけれど、例えば雰囲気が魅力的になったり、話しがおもしろいと言われたり、話す内容が知的になったり、相手に気づかいや心配りができるようになったりなど、人間的成長ができるはずです。

 

ゲーム機は、ソフトが無いとただの箱ですが、使うソフトによってたくさんのことができるようになります。それと同じで人間をゲーム機に例えたとき、小説は『ソフト』、しかもゲーム機はソフトを入れ替えると、前のソフトのはリセットされますが、人間の場合は一度入れた『ソフト(小説)』は記憶として頭に残り続けます。次々と読む小説は、頭の中に記憶されて、どんどん読む人の感情を豊かに成長させてくれます。

 

しゃべるのが苦手、よく人と言い争いになってしまう、相手の気持ちを考えるのが苦手、感情表現が下手などなど、そんな自分を克服したい、自分を成長させたいと思っていたらぜひ今から小説を読むことを強くオススメします。

 

小説は年齢関係無く、読む人の心を豊かに成長させてくれるはずです。

 

 

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