『アメトーーク!』で大反響! カズレーザーお薦めの「実験的小説」とは?

「読書芸人」発の書籍ブームが続いている。2017年11月に放送された、テレビ朝日系バラエティ番組『アメトーーク!』では、「本屋で読書芸人」として、読書家として知られる芸人たちがオススメの本を紹介。紹介された本が日本全国で品切れ続出するという事態になり、放送から2ヵ月以上経った今もその売り上げは好調だ。なかでも、お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーが紹介した筒井康隆氏の『残像に口紅を』は、読書家たちだけでなく、普段、本を読まない人の心をも動かした一冊。平成のはじめに単行本として刊行された本が、30年近くの時を経て、再び脚光を浴びている。

 普通の小説だと思ってこの本に手をつけると、驚かされることになるだろう。この本は「実験的な小説」。「世界から『あ』を引けば」からはじまり、物語世界では、章を経るごとに小説のなかで使える50音の「音」が少しずつ減っていく。そして、音が消えると、その音が入った単語がすべて物語世界から姿を消していってしまうのだ。

 たとえば、「あ」が消えた世界では、..>> 続きを読む..

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