★東京天狼院・山中菜摘さん
本を買う人は、紙を買っているわけではない。そこに詰まっている情報や知識やデザイン…に対価を払う。書店という立場で、その「中身」をもっと充実させることができるはず。そんな取り組みを「リーディング・ライフの提供」と呼んでいるのが天狼院書店だ。
2013年に創業し、出版不況をものともせず、全国に店舗を拡大中。東京、京都、福岡などに7拠点を構える人気だ。創業の地である東池袋の東京天狼院を訪ねた。
入っていきなり、本棚より先に目に留まってしまったのが、こたつ。本屋にこたつ? 「オープン当初から3回改装していますが、こたつは変わらず置いています。『理想の本屋はいつまでいてもいい本屋』という店主の思いを体現しています」。そう教えてくれたのはスタッフの山中菜摘さん。テーブルや椅子もたくさんあって、本屋というよりカフェっぽい。
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