手前味噌ながら、きょうは僕の新刊をご紹介させてください。『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(印南敦史著、大和書房)がそれ。昨年、おかげさまで3万部超えのベストセラーとなった『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)に次ぎ、読書に関する考え方を綴った書籍です。
前著は、「本を読むのは好きだけど、読書スピードが遅い、記憶できない」という悩みを抱えた方に向けた内容でした。対して今回は、もう少し本との距離が離れた人、つまりは「本を読むのが苦手だ」とか、「読みたくても、なかなか読めない」などといった気持ちを拭えない「やや消極的な読者」が対象。当然ながら前著のターゲットとも共通する部分もあるでしょうが、少しでも本との距離感を縮めてほしいという思いから生まれたものなのです。
ひとつだけいえることがあります。「本を読むのが苦手だ」というのは、詰まるところ思い込みでしかないということです。そして(中略)たとえ本を読むのが苦手だといっても、それは現時点でプロセス(過程)が苦手だというだけであり、「本が苦手」だということとは根本的に違う話なのです。でもコンプレックスのようなものが先に立ってしまうからこそ、必然的に「苦手だ」という部分だけが強調されてしまい、「自分は読書に向いていない」というような考え方につながっていってしまう。ただそれだけのことなのです。>>続きを読む…