一流の人は必ず本を読む 自分の限界、読書で超える 藤原和博さんから高校生へ1

藤原和博さんは、リクルート社で営業や出版社の創業などを手掛けた後、中学・高校の校長を務めた異色のキャリアで知られる。これまで3000冊以上の本を読み、仕事に生かしてきたという。高校生に向けて、そもそも読書でどんな力が身に付くのかを聞いた。(野口涼)=4回連載

読書しないと「会話できない」

――高校生の頃から読書をしていたのですか?
いいえ、成長期に読書習慣がつかず、中高生のころはまったく読書はしませんでした。大学に入ってからも読むのは授業で使う教科書くらいでした。

大学3年生になったある日、先輩のマンションに遊びに行った時のことです。本棚にあったビジネス書の数々が目にとまり、タイトルをメモして帰りました。大企業のコンサルタントのような格好よさを身につけていたその先輩に憧れていたからだと思います。そのときの本との出合いが、ビジネスパーソンとしての私の半生を決定づけたと言っても良いでしょう。

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