新しいテレビゲーム、ポータブルゲームが次から次へと発売されていることや、スマートフォンのゲームアプリの急速な普及が相まって、子どもの読書離れが進んでいる。絵本や小説を楽しむ子どもが減ってきている中、古典文学や近世・近代日本文学に日常から接している子どもはさらに減少しているに違いない。
このような状況の中、学研プラスが出版している「10歳までに読みたい日本名作」シリーズが、子どもの読書離れ、読書嫌いを食い止めるのに一役買っているという。そのシリーズ最新刊『坊ちゃん』(夏目漱石:原作、芝田勝茂:文、城咲綾:絵、加藤康子:監修)と『東海道中膝栗毛』(十返舎一九:原作、越水利江子:文、丸谷朋弘:絵、加藤康子:監修)が刊行された。
夏目漱石の『坊ちゃん』といい十返舎一九の『東海道中膝栗毛』といい、現代の言葉づかいとはかけ離れていて、多くの人が読みにくいと感じているに違いない。「10歳までに読みたい日本名作」シリーズでは、この古典文学、近世・近代文学に独特の読みにくさを克服するための仕掛けが満載だ。..>> 続きを読む..