寺院が実践例報告 早朝読書会や祭りなど

 これからの地域社会に必要とされる寺院のあり方を探るシンポジウム「まちに開く、まちを拓(ひら)く」が22日、東京都豊島区の大正大学で開かれた。檀家(だんか)に限らず広く社会とつながり、地域貢献に取り組む僧侶が実践例を報告した。今まで接点のなかった人たちをどう呼び込むか、寺院以外にも地域活性化のヒントになりそうだ。

地域の文化や教育、福祉に貢献する寺院の活動事例を集めて発信する同大学地域構想研究所・BSR推進センターの主催。月1回、早朝に読書会をしている群馬県富岡市の天台宗・金剛院▽1人暮らしの中高年宅をそれとなく訪問して話し相手になったり、寺に泊まりに来た子どもたちの悩みを聞いたりしている宮崎県高原町の浄土真宗本願寺派・光明寺▽檀家の寄進によるお堂の建て直しを機に、毎年5月に境内でお祭りを営む長野県上田市の真言宗智山派・海禅寺の活動が報告された。

早朝読書会 ビジネス書中心、意見交換も

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