「エピソード記憶」で忘れない読書法を目指す!/読書のルール

知識は、「経験がともなう記憶」として覚えたほうが忘れにくいと言われています。人間の脳には、知識を「そのときの状況」と関連づけて記憶に留めようとする働きがあるからです。

「小学校の運動会で1等賞になった思い出」や、「初恋の人の顔」を思い出せるのも、当時の状況(時間、場所、景色、感情など)と関連づけて記憶しているからです。

「この漢字は、中学生のときに父親に教えてもらった漢字なので、覚えている」

「この問題は、前回の試験のときに答えられなかった問題なので、覚えている」

このように、個人的な経験がともなう記憶は忘れにくい、と言われています。

過去の経験や感情とつながってインプットされる記憶を「エピソード記憶」と言います。

・エピソード記憶……時間や場所、そのときの感情に関連づけられた記憶のこと。「感情」をともなっているため、記憶に残りやすいと考えられている

名刺交換をしただけの人はすぐに名前を忘れてしまいますが、名刺交換後に相手がカバンを落としたり、知人と同姓同名だったり、共通の友人がいたりするといった、何らかのエピソードが加わると、その人の名前を覚えておくことができます。そのときの状況や感情とともに記憶することで、忘れにくくなるのです。

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