【千歳、登別】本を通じて人同士の交流を深める私設図書館「まちライブラリー」の活動が、道内各地で広がっている。大阪の一般社団法人が2011年から全国で開設を呼びかけており、個人・法人を問わず、本と空間を用意すればどこでも開くことが可能だ。全国に約650カ所あり、このうち道内は千歳、登別など計10カ所に設けられ、地域コミュニティー再生の場として期待されている。
千歳市中心部の商業ビルにある「まちライブラリー@千歳タウンプラザ」。木目の棚に小説からマンガまで約2万3千冊が並び、蔵書には寄贈者や借り手が感想を書き込むメッセージカードがついている。約800平方メートルの広いフロアでは高齢者がゆったり本を広げ、中高生が自習に励む。カーペットを敷いた幼児の遊び場もあり、施設の広さ、蔵書数とも全国一の規模という。
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