10月27日に始まった秋の「読書週間」に合わせ、タクシーの車内で本を「聴く」サービスが、東京23区などで実験的に行われている。企画名は「本のない図書館タクシー」。11日まで専用タクシーの車内で、ナレーターや声優が書籍を朗読する「オーディオブック」を聴くことができる。タクシーの車内で本の朗読を流す試みは珍しく、“すきま時間”の有効活用に期待が集まりそうだ。
企画を手掛けるのは、オーディオブックの制作配信を行うオトバンク(東京都文京区)と、業界大手の日本交通(千代田区)。東京23区と武蔵野、三鷹両市を対象に、日本交通のタクシー3台で運用される。聴ける本は、『星の王子さま』(サンテグジュペリ)や『九十歳。何がめでたい』(佐藤愛子)、『億男(おくおとこ)』(川村元気)、各種ビジネス書など30作品。乗車時にタブレットを貸し出す方式で、タクシーの平均乗車時間である約18分の間に楽しめるよう、本の内容を短時間にまとめているという。
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